幸運

運良くタイ航空で、日本人女性と乗り合わせることができた。

中国上海に現在留学中であった。
あだなはいっちゃんという。
アンコールワットにどうしても行きたくなって、今回の旅行を計画したそうだ。
女一人でアンコールワットかぁ・・・強気だ。
(後で、聞いたのだが、26歳とな。同い年かそれ以下にしか見えない・・・)

どうみても、日本語のガイドブックを眺めていたので、思わず声をかけた。
はっきり言って、中国で始め味わったあの孤独感だけは耐え難かったのだ。

まっ・・・・・たく、タイ情報を仕入れず、
中国のようにホテルすら予約せず、
2カ国目にして、いきなり行き当たりばったりの旅だったこともある。
一人で考えるより、貴重な情報が手に入るという算段もあった。

どうやら、彼女はカオサンとかいうバックパッカーの聖地に行くようだった。
そして、彼女は中国の留学生で各地を旅しており、何より旅慣れている雰囲気が見て取れた。

・・・。もちろん。ついて行くことに。
彼女も詳しいガイドブックを持ってなかったようなので、私の本の情報が貴重なようであった。