おとさんの店


おとさんの店というのは、居酒屋である。
ニャチャンに住み着き、そこで日本食の居酒屋を開いているという奇異な日本人が居るらしい。
そこで色んな情報交換もできるということだった。

ニャチャンにつき、とりあえず街までタクシーで行き、はじめのホテルに宿をとる。
シングルがあいていなくて、4つもベッドがあるめっちゃでかい部屋だったが、
たったの15$ですんだ。

そして、夜中ではあるが、迷わずその居酒屋へと向かった。
歩いて10分ぐらいだっただろうか。

列車の緊張感と、それを耐えきり無事にニャチャンへついた達成感。
そして、何よりも日本語を話して自らを落ち着けたいという思いが僕の足を速めていた。

その居酒屋の前には、7〜8人の日本人がたむろしていた。

私がほっとして、列車での出来事を酒の肴に盛り上がったのは言うまでもない。
結局、盛り上がり、ホテルで就寝するころには、12時をすでに廻っていた。