そんなにお金がほしいか?

彼女は私が払うというと怪訝そうな顔をしていたが、これが日本の流儀だと答えた。
飯ぐらいは男がおごるもんだって。

そうなると、彼女は急にこんな話しをきりだした。
「学校にいくには何かとお金がかかる。
 もし、あなたが助けてくれるならいくらかお金がほしい。」
もちろんわたしの顔はこわばった。
「え・・・!?」
絶句。
・・・こいつもか!?
育ちがよさそうにみえたから、この子ぐらいはそんなことないだろうと思っていたが。
絶世の美女なら、ついついお金を出しちゃうだろうが、(笑)
残念ながら、お世辞にも美人ではない。
どっちかっていうと、おじゃる丸をおっかけている不細工な姫に似ている。笑
もちろん、切り返す。
「飯代ぐらいは、おごるが、君のお金がほしいという理由は全くはっきりしない。
 むしろ変だ。そういうことにお金は出せない。」
彼女は納得したようだった。

レストランを出て、どうするかと聞かれ、
駅に行きたいと答える。
帰りの列車の切符を購入するためだった。
ここでも、彼女の世話焼きっぷりが発揮。
列車の切符交渉がうまくいかないやと見ると、
代わりに交渉にあたってくれ、そして、英語で説明してくれた。
これには本当に助かった。
結果的に、深夜の寝台がとれず、19時ごろ出発の寝台車をとることができた。

それにしてもベトナム語はおもしろい。
ピンポロポンポロ。
こんな感じの発音なのである。
だから、ベトナム人のおしゃべりを鳥がさえずるようだと形容する人がいた。
その理由が少しわかるような気がした。