イギリス

イギリスのヒースロー空港に降り立つ。

イミグレーションの窓口まで歩きながら、圧巻だったのは、その広告の多さだった。
空港の通路には、HSBCの文字。
動く歩道には至るところに広告が敷き詰められている。

さすが、世界一(?)物価が高い国。
アジアとの違いをいきなり思い知らされる。
それにしても、100$が47£は無いだろう。

コカコーラ一本が2倍の値段する計算だぞ、これは。

友達が、今、イギリスにいるというと、
”That's too bad"とメールをしてきた。
なんとなく、その意味を理解した気がする。

イギリスの空港からは、歩いて街まで直行の地下鉄に乗ることができる。
車窓から眺める景色は、計算され尽くしているのだろうか。
整然と、そして雄大に構えている。
高いビルは窓から見ることができず、そして建物の高さすらも均一に施されている。

大英帝国は、世界のどの国にもあらがわず、
そして、伝統と歴史を守る義務がある。
そんな明確な意志がどの景色からも伝わってくる。

”余裕”
生活に対する余裕。
時間を使うことに対する余裕。
自らのナショナリティに対する余裕。

アジアに居るときには感じることができなかったものをこの英国は持っている。

それにしても、この余裕が、ただもてあますだけでなく、
美味いご飯や、低価格を提供するサービス。
そんな方向に向かってはくれないのだろうか?

自炊できなければとても暮らしていけない。

フィッシュ&チップスのメニューを眺めながら、
友達の言葉の意味をかみしめるのであった。