地下鉄にて

地下鉄が、あまりに普通で驚いた。
静かで、みんな淡々と乗っておりて、
窓から見える町並みは整然としており、雑多なうるささなど感じられない。

"そうか。先進国にやってきたんだ。"

こんな日々のさりげないことに気がつくのも、アジア3ヶ国を廻ってきたから感じる感覚なのか?
そういえば、バックパックをポンとおいて、席を離れる英国人を見て、一瞬信じられないような気がしたっけ?

それにしても、ひんやり冷えた空気の中、
見える町並みは本当にイギリスにきたことを実感させるには十分だった。
本当に、景観を計算されて建てられている建物。
秩序だった道路に響くエンジン音。

しかし、時の流れが速いわけでなく、
どこか、歴史がそうさせるのか、余裕を常に感じさせるのである。