ノートルダム聖堂へ

部屋で一段落し、荷物をチェックする。

やっとシングルに泊まれたので、たまっていた洗濯をする。
ドミトリーでは他の人も多いので洗濯とかはしづらい。
たまには、荷物のセキュリティなんて気にせず、散らかして寝たいもんである。

ベッドに疲れて横になる。
ほっと安心すると、急にお腹が減ってきた。
「なんか食いに行こう!」
よいしょと体を起こし、出ることにした。

受付のお兄さんはすごいいい人だった。
セキュリティの件でちょっと質問したのだが、
その後、ご飯を食べに行くことを伝えると、ホステルのカードを取り出しいろいろとおしえてくれた。
地下鉄側に出れば、食事するところがあること。
近くにノートルダム聖堂があって、夜がきれいなので是非見に行った方がいいということ。

「そうか、そういえば近かったっけ」
一人ぷらぷら。夜のパリへ僕は足を進めていった。

セーヌ川の眺めは息をのむ美しさだった。
橋はすべてライトアップされ、緑の明かりでライトアップされたボートが下を通り過ぎる。
川沿いのライトすら、芸術家が計算して創ったのではないかと感じさせる。
美しい眺めは自然とわたしの心を高ぶらせていた。

標識にしたがって進むと、だんだんノートルダム聖堂らしきものが見えてきた。
うゎーーきれいだなぁ。っと思ってみていたのは、裏側だったようだ。
人の流れに沿って歩いて回り込む。

パリの夜に、ライトアップされ、荘厳と浮かび上がるノートルダム大聖堂は歴史的な美をもって、その場に君臨していた。
わたしは思わず、全体が見える位置まであとずさりする。
ちょうど、座れる場所があったので、腰を下ろし眺める。
「ほーーーっ」
本当に、美しい。

15分ぐらいいたんじゃないだろうか。
まぁ。そのうち、3分に一回ぐらいの割合で、日本人女の子団体客来訪。
周りでちゅっちゅしてる地元カップル。
カメラ頼まれること2回。
そんな感じだったけど。(笑)
さすがパリ。日本人多いよね。