ICE

駅についたのは6時半ごろだった。
ちょうどいい時間である。
時刻表を探し、自らの乗る列車に目星をつける。

朝食に、エビアンとホットドッグ
車内食ように、カマンベールのサンドイッチを一つ買った。
エビアン1.7ユーロ
ホットドッグ2.4ユーロ
サンドイッチ同じく2.4ユーロ

ホットドッグを食べながら列車を探し、
駅員に確認した後のりこんだ。
ICEは2等車と、1等車がかなりつくりが違うようだった。

「うーーん。しんどいなぁ」

なんのだるさだろうか。
ホットドッグはパンがコッペパンでなく、おいしいパンだったから、
食欲もわきたいらげることができたが、
体からだるさが消えなかった。
ヨーロッパのハードスケジュールに体が悲鳴を上げてきているのだろう。

列車で自らの席に行くと、知らんおっさんが座っていた。
チケットを見せると、はっとした顔をしてどこかにいった。
リザーブが無しの席だとでも思ったのだろう。

席についた私は、日本から持参していたパブロンを飲んだ。
体調を崩すことを心配していた彼女が常備薬にそっと紛れ込ませていたようだった。
飲むことはないだろうと思っていたが、
"早めのパブロン"だろう。
(いいコピーだな。これ)
体調を崩すわけにはいかない。ぐいっと2錠を一のみにし、
そして、私は深い眠りに落ちるのだった。