Ari2004-02-01


2月1日とうとう出発した。

*見送りに感謝

パピーとマミー、そして彼女が朝早いにもかかわらず、見送りにきてくれた。
相変わらず、なぜかのんきで落ち着いている僕に対して心配しながら、
笑顔で心強く送り出してくれた家族と恋人がいる。
このような形で旅に出ることができる私は世界一幸せな学生なのではないかと思う。

行き先がちょっとした旅行や留学ならまだしも、
世界一周に無謀にも挑戦しようというのだから。

*ANAの飛行機にのって。

エコノミーであるにもかかわらず、
全席に映画鑑賞モニターが設置してあり、そしてゲームも多様にあるのには驚いた。
多くの席で、渡航者が思い思いの映画を見、そして時間をつぶしていく。

私は乗ってすぐに、1時間ほど爆睡していたので映画を見る時間的余裕はないのだが。

そういえば、こないだのグァムでのJAL便はファーストクラスしか画面はない上に、
ゲームもお粗末だった気が。

*飛行機とお酒

食事の時間になって私は眠りからさまされた。
横にはスチュワーデスさんが寝起きの僕に向かってニッコリ。
「お飲み物は何にされますか?」
思わず、目についたオレンジジュースを頼んだ。

こういうとき、今までは、横に友人や家族がいて、機内食一つについても盛り上がる相手がいたものだった。
だが、しかし、今回ばかりは、一人旅である。
出発してもう、いきなりさっき別れた恋人が懐かしくなり・・・。

・・・・・。と、へこんでもいられない。

ともすると、スチュワーデスがまた通路を横切る。

「ワイン、ビール、日本酒はいかがですか?」

なるほど。こういう時にこそ、一杯飲んで、景気づけよう!
おもむろに白ワインを頼み、美味い機内食とともに食す。

"アルコールは血行を良くする効果もあるんだぞ"

こんな風に自己正当化しながら。

こんな旅もまた、乙である。

*上海空港に到着して

飛行機内で書いた、入国審査表ですんなり入国することができ、とりあえず一安心である。
日本人の15日以内の滞在ではビザがいらなくなったことは本当に大きい。

現地に到着すると、とりあえず両替である。

迷いにまよったが。とりあえず270ドル。元に交換することにした。

そして、予約していたホテルに向かうことを考える。

選択した方法はバス!

おもむろに声をかけてくれた、兄ちゃんについていった旅行会社のカウンターのおねぇちゃんが日本語をしゃべれた。
ホテルはすでに予約していたので気の毒だったが、
行き方を教えてもらった。

迷いつつ、バスの運転主に最寄り駅と思われる。
人民広場、(ren ming gong chang)に向かうか?と聞くと、
いくという。

俺のチャイ語もなかなかだなとおもいつつ、バスに乗車。

小姐に行き先を告げ車内にて切符購入。
準備であまり寝ていなかったせいか、いつしか眠りについていた。

*迷う。

うとうとしてる中、どうやら街中らしい雰囲気に入ってきた。

それもそのはず、それまでの車窓から見える風景は、
栄えている上海のイメージとは打って変わって貧相なイメージであったから。

どちらも中国の現実なんだろう。

そして、小姐が到着駅を告げる。

「人民広場、People Square」

僕はおもむろにおりた。

「・・・・ここ・・・・どこ????」

ここから僕の苦労が始まる。
旅行会社のおねーちゃんには、降りたらタクシーにのるように薦められていた。

しかし、ぼったくりもこわいし、言葉も通じるかわからん。
なにより、行き先をどう説明していいかようわからん。

ということで、地球の歩き方の地図を片手に、上海をうろうろすることに。

今、思えばここからがしんどかった。

長い苦労の始まり。。。

完全に迷ったのである。
やっと、めぼしのつく、フォーシーズンズという建物を見つけるまで、
超重い荷物を背負って、3〜40分・・・。

しかもその地図を見て、きづいたのは、僕はだいぶ遠回りをかましていたということである。

フォーシーズンズでタクシーにのることも考えたが、そこは意地!

近くに地下鉄の駅があることがわかったんで、そこまで歩こうと・・・。

っておい!どこやねん!!

所詮、地図は近くまでしかいけないという事実をしらされる。
人に聞くにも、地下鉄がなんていうのかわかんない・・・。

さまよってやっと出入り口をみつけ、やっとこさ、乗車。人民広場駅につく。

出口を出ても、またもや、地図を見る始末。
そして、新世界という大きな建物を見つけ、やっと近距離と思われる場所まで到着。

しかし・・・。自らの泊まる東亜飯店がどこか・・・。まったくわからんのである。
おいおい。と、下調べ不足をのろっても遅い。

旅なんてそんなもんである。

新世界の前で地図を広げて思案すること10分。
地球の歩き方の違うページに東亜飯店を地図内で発見!!

この感動といったら。

やはり、一人旅にはガイドブックは必需品なのである。
本当に、全種類、重いながら持ってきて本当に正解だったな。


*観光

ホテルについたら、疲れのあまりしばらく寝込む。

一時間半して起床!
気分が乗ったので観光にでかける!

ルートはこんな感じ。

南京東路→バンド→観光用トンネル→テレビ党→夕飯→地下鉄→バンドという感じである。

気づきとか特徴はこんな感じ

(観光の特徴)
・屋台のものはたいがい美味い。
・人多すぎ。ネオン多すぎ。
・バンドはマジできれい。ただ、香港のほうが凄かった気が。どうやら夏のほうがライトアップするらしい。
・観光用トンネルは必要なし。乗って損した。
・やっぱり一人旅はどこか心細い。テレビ党に登ってるとき、無償に心細くなってしまった。

(気づき)
・上海の人、化粧してる人多い。シンセンなんかではあまり見かけなかった。
・購買力の高さを感じさせる。全体的に裕福な層が多い。
・日本で見かける店たくさん。吉野家マクドピザハット、ローソン。何よりユニクロに驚いた。思わず写真とった。
・やっぱり日本の家電はこっちでは高い!
・夜の南京通のきれいさは圧巻。


*出会い

李 冬 という台湾留学生とであった。
ファッションを勉強しているらしい!
僕のファッションに興味があり、中国語で話しかけてきた。
そして、なぜか日本語ができた。

今思うとすげー怪しいやつだったのかもわからないが。
一緒に酒をのんだ。

まぁ。いいやつ・・・だと信じよう。

いまとなっては確認するすべもなく!

とりあえず、いきなり怪しい日本語をしゃべるやつは信用するな。
という、単純なことにひっかかってしまった自分に猛烈に反省。

なんか、ファッションのことをあまりにほめて、
いろいろ日本のことも話すから、ついつい信じてしまった。
今、考えると、結構合わせてただけで、具体的な話は何もなかったような気も。しないでもない。
と、すると、かなり巧妙な手口で絡んできたので、それはそれで、
すさまじいナンパ氏に出会ったようなもんである。

彼と出会ったことは、後の旅にとって本当にいい教訓になったと思う。
どこで、気を許し、どこで引き締めるのか。

本当に身をもって勉強できた。

*初日を振り返り

なかなか、どたばたした一日だったと思う。
しかし、やはり異国の一人旅の刺激の多さを強く感じたのも事実。

疲れをためないようにしていきたいと思うね。マジで。