ベトナム列車後編
ベトナムの列車のチケットシステムはよくわからん。
チケットを車掌に見せ、乗客名簿とチェックを行う。
そして、後で別のスタッフがきて、チケットと、交換に毛布を渡してくれた。
そして・・・・私のチケットはどこへ・・・?
経つこと6時間。
やっとスタッフが私のところにチケットを返しにきた。
小説もやっと3分の2にたどり着いたところ。
"アジアの隼"という、非常におもしろい経済小説で、ベトナムが一つの舞台になっている。
そして、チケットが帰ってきて、向かいのおじさんと話をする。
チケットを見せたら、確認して時間を教えてくれた。
この電車は予定時刻より、10〜15分遅れて到着するようだ。
おじさんに、「チケットを持っているのか?」
身振り手振りで聞いてみると、持っているようだが、私に見せようとしない。
「見せろ!」と、相変わらず身振り手振りで伝え、チケットを見るとやっぱり番号が違う。
おじさんは「マネー。マネー。」と言う・・・。
やっぱり。
公務員ですら、賄賂を普通に受け取る国って、いったい・・・。
しかし、おじさんの弱みを握ったため、もう恐ろしいことはおきないだろうと思った。
(実は、日本人だと言うとカモられるかと思って、韓国人って言った)
夜8時ごろ、車内販売で、おかゆが運ばれてきた。
荷物を長い時間離れることもできず、
そして、腹も減っていた私はかぶりついた。
そのおかゆのうまかったこと。うまかったこと。
ちょうど、小説のすべてを読み終わった1時間後、無事にニャチャンヘ到着するのであった。