ウィンブルドン

イギリスでどうしても訪れたかったところが、ウィンブルドンである。

私はテニス部でずーっと4大大会は見ていると思う。
ちなみに、昨年度はロジャー・フェデラーと、セレナ・ウィリアムスがチャンプ。
女子ダブルスで杉山選手が優勝したのも記憶に新しいよね。

宿のあるアールズコートからは、地下鉄で30分ぐらい。
はじめは電車のシステムがよくわからず、乗り違えてしまった。
鉄道の歴史が古いためか、日本のような電子掲示板ではなく、
行き先を示した看板の左に矢印が点灯するというシステムなのだ。
駅員さんに聞いたら、教えてくれた。やはり基本的にみんな親切である。
そうこうしてるうちになんとか着くことができた。

駅を出ると、標識があった。
これをたどっていけば到着するようだ。
やはり、昔から観光客を受け入れている国は違うのだなと感じる。
アジアではタクシーに乗らないと、まずたどり着けない。
アジアはその分、やすいからいいんだけどね。

ウィンブルドンは非常にイギリスらしさを感じられる街だった。
静かで、落ち着いた雰囲気。
おじいさんが、なじみの店に行くと、お互い顔見知りなのだろう。
軽い挨拶と笑顔で迎え入れられている。

本屋があり、八百屋があり、図書館がある。
こんなさりげないことにも、高い文化を感じてしまう。

歩いて20分ぐらいたっただろうか。
私はあこがれのローンテニスクラブに到達することができた。
そこは、静かながらも荘厳なたたずまいを見せていた。
向かいはゴルフ場になっており、どこまでも広く青い芝生が見える。

ローンテニスミュージアムでは感動しきりだった。
そこには、しっかりと歴代のチャンピオンが力強く刻まれている。
中でも、私が鮮明に覚えているのは、
・ゴラン・イヴァニセビッチがワイルドカードから優勝した試合。
ヤナ・ノボトナがグラフの引退後、やっと念願のウインブルドンを制覇した試合
・今年のロジャー・フェデラーの完璧な決勝のテニス。(VSフィリポーシス)
らへんを鮮明に覚えている。

そして、ビデオ上映では、
今年のウィンブルドンハイライトをやっており、全編見てしまった。
やはり、グローシャンとヘンマンの試合なんかはすばらしい試合だったと思う。
女子はウィリアムス姉妹のぬきんでた強さが印象的だった。
それだけでなく、グラフの試合や、アガシウィンブルドンを制覇した試合。
他にも、ヘンマンがデビューしてカフェルニコフに勝った試合など、
見ていると懐かしくなる試合がたくさんあるのである。

センターコートを眺めることができるのだが、
ビデオを見た後、幾多のドラマがここで繰り広げられたかを思うと、
感慨深い思いにひたるのであった。