凱旋門へ

ほっと胸をなで下ろし、外へ。
モビリスでは、電車だけでなくバスも乗り放題になる。
外の風景を楽しむため、バスで凱旋門まで向かうことにした。
下に地下鉄も通っているのだが。
そうすると、なんだかとっても妖しい通りにバスが進む。
エッチなショップばっかり。ストリップ小屋っぽいのもある。
おもしろいのでおりる。
そこはあの有名なムーランルージュの周辺だった。
さすが。パリ。
フランス映画は、裸体も芸術の一つとして扱い、パリが恋の都とも揶揄されるように性の解放は一般的。
さすが、フランス。笑
適当にウィンドウショッピングを楽しみ、凱旋門へ。
すでにお昼時であったため、先に食事をする場所をさがすことにした。
結局、近くにあったネスレカフェへ。
パニーニとコーヒーのセット。
7ユーロちょっとだったと思う。
初のパニーニチャレンジ。
パニーニは頼んでから、焦げ目を着けるように焼いてくれる。
本場はイタリアらしいのだが、フランスでもすでに市民権を得ており、一般的な食べ物となっている。
並んでいる時に、40歳前後の女性が流ちょうなフランス語で注文している。
手には日本語の新聞らしき物が挟まれていた。
「それ?なんですか?」
話しかけてみると、こっちでは日本語情報誌があるそうだ。
オペラ場などにいくと設置してあると説明された。
結局、発見できなかったのだが、見せてくださいとはいえず、何が書いてあるのか今でも気になる。
昼食中、周りにはおしゃべりを楽しむパリジャンがたくさん居た。
何より驚いたのは、その喫煙率の高さだった。
みんなスパスパたばこを吸っている。
日本ではあまり考えにくい光景である。
そして、みんなアイラインがきついきつい。けどそれもパリ風ファッションにかかるとセクシーに見える。
パリがデザイナーにとってあこがれの街である一端がかいま見える。
街の一つ一つも、洗練されているのだろう。

地下道を通り、凱旋門を上る。
すごい、螺旋階段。
息を切らせながら頂上まで登ると、そこにはすばらしい展望が開かれていた。
凱旋門の高さ自体は、50Mしかない。
なのに、周りの建物はすべてそれより低い。
パリでは厳しい建築制限が行われており、凱旋門より高い建造物を建設することができないのだそうだ。
ここまで、景観を守り続けるフランスという国ってすごいなと思う。
それにしても、頂上では写真撮影会。
何度か、シャッターを切ってあげたりしていた。
やはり、シャンゼリゼ通りの眺めは最高だった。
整った町並み、本当に凱旋門を中心にまっすぐのびる大通り。
いったい、いつの時代からこの町並みを計画したのだろうか。
パリが一大観光都市として、今も人の心をとらえて放さない理由を感じることができる。